2023.06.23

香合について|ハマってしまう愛らしさの魅力

香合(こうごう)とは、茶道具の一種で

●ころんとした手のひらサイズ

●収納に場所を取らない

●フォルム・カラー・デザイン・素材が豊富

が特徴の愛らしい茶道具です。 

土風炉師の永楽家のような有名な作家や陶芸家も香合を制作していて、今では世界中にコレクターがいるほど。

 

今回は香合とは何か?フォルム・カラー・デザイン・素材の種類、歴史などを紹介します(^^)

 

香合とは?

香合は茶室で焚く香を入れておくフタ付きの容器のこと。 

茶道では香を焚いて空気を浄化させますが、その時に使うのが香合。別名合子(ごうす、ごうし)とも言います。

また香合は茶道具でありながらも、お焼香に必要な香を入れる仏具としてても活躍します。

美術価値の高い香合が数多く現代へと伝えられていますので、画像で検索してみるのも楽しいですよ!

 

中に入れる香で代表的なものは香木(こうぼく)といい、貴重な素材であるため丁寧に扱われました。

※香木:樹木から採れる良い匂いがする香料。 代表的なものに最高級品の伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん) がある

香木以外にも粉状の抹香や、水分のある練香・塗香(ずこう)も入れる香合。

脇役に感じるかもしれませんが、昔から人の心をつかんできた魅力をご紹介しますね(^^)

 

   季節によって使い分ける

香合は季節によって異なる素材を使い分けます。

 

●5~10月…主に香木を収納するため漆器、竹製、木製を使用。

●11~4月…水分を含んでいる練香の湿気に備え陶磁器を使用。 

※ツキヒガイやハマグリのような貝類と金属製の香合は一年中使え万能です!

 

玄関やリビングに飾れば、さりげなく季節を楽しむインテリアにもなりそうですね(^^)

 

香合の歴史

大まかな歴史の流れは、次の通りです。

 

  • ●飛鳥時代に、中国から仏教と一緒に香が日本に入る
  • ●平安時代は香の香りを競い合う香合わせが流行し、入れ物に香合が重宝される
  • ●室町時代には茶道が盛んになり、匂いを密閉できるフタつきの香合が使われる

 

香は身の穢れを払うために使うので初めはお寺で使われていましたが、だんだんと貴族たちが愛用するように。 

平安時代になると、香合わせで複数の香を合わせた薫物(たきもの)も使われ、室町時代には作家が工夫を凝らして美術的価値の高い香合が数多く生み出されました。 

 

香合の起源は詳しく分かっていませんが、下記の文献に香合についての記述があります。

  • 喫茶往来:室町時代の喫茶や茶会の知識が書かれた本
  • 室町殿行幸御飾記(むろまちどのぎょうこうおかざりき):1437年10月26日に後花園院が足利義教の室町殿へ行幸したときの記録
  • 松屋会記:1542年に記された言われる松屋家の茶会記。その中に「香合が用いられた」との記述がある

 

ちなみに中国科学院考古研究所編『長沙馬王堆一號漢墓』の中に、墓から出土した合子の1つに香草類の植物が入っていたと書かれています。 

 

もしかすると、これが香合の始まりなのかもしれませんね!

 

香合の素材

香合はさまざまな素材で作られてきました。

  • 木製
  • 竹製
  • 陶器 
  • 漆器
  • 彫漆素地の表面に漆を塗り重ねて層を作ってから模様を彫る技法)
  • 琥珀
  • 翡翠や瑪瑙などの天然石
  • 樹脂製
  • 金属製 

こんなにバラエティ豊かな素材で作られているなんて、それだけでも香合の持つ懐の深い世界観が垣間見えるようでワクワクしますね(^^)/

香合

   木製

ぬくもりが感じられて、どこかホッとする木製はベーシックともいえる素材。 

木目をベースに花や動物が描かれることも多いですが、中には黒い木目が美しい銘木「黒柿」で作られた上品なものや、赤杉の木目を生かしてハマグリの形に仕立てたシンプルで素材重視の香合もあります。

 

   貝

香合

ハマグリやツキヒガイ・スダレガイなど天然の貝の内側を仏具に使う金彩絵具などで彩色し、まるで屏風絵のような豪華絢爛な絵が施されているものが多いのが特徴です。

香を直接入れると劣化につながるので、切った椿の葉を敷いて香を乗せます。)

こんなに小さな面積に、襖(ふすま)や屏風に負けない壮大な世界観が詰め込まれていて、その技術力・表現力の高さに感動するばかりです!

 

   陶器

白磁や青磁のようなシンプルなものから、形や絵付けが凝ったデザインのものまで幅広いく人気の素材です。

鳥など動物そのものを写実に表現したり、七福神をイメージした少し変わったフォルムだったりと、豊富なデザインは味わい深いものが多くあります。

 

   漆器

香合という小さな世界に施される塗りや蒔絵・螺鈿は、繊細な技術と美しさで多くの人々の心を奪ってきました。 

作品の中には「これぞ超絶技巧!」というものも。ずっと見ていても飽きません。

 

   樹脂製

お手頃な値段で買えるため、使用する頻度が少ない人にもオススメな素材です。 

製品の質によっては中身を除いた後も香りが取れない場合もあるので、買う時にはお店の方に確認すると良いでしょう。

 

   金属製

銅製の香合は金属特有のずっしりした存在感で、ほか仏具とのバランスもばっちりです。

カビや水分に強く季節を問わず使えて、お手入れが簡単なのも魅力ですよね!

 

自由な形・デザインがおもしろい!

香合

香合の魅力は、なんといっても豊富なデザインや自由な形です。!

もちろん無地のものもありますが、螺鈿の花や蒔絵の鳥など心奪われる華やかさがあります。なかには家紋をデザインした香合も。格式とともに重厚さと迫力を感じますよね。

 

ここで、ほかにどんなデザイン・モチーフがあるのか見てみましょう。

●花、植物(菊、梅、松、紅葉、桜、椿、いちょう、蓮、梶など)

●動物(鶴、鴨、亀、犬、狸、ふくろうなど)

●虫(蝶、かまきり、蛙、蝉、蜂など)

●食べ物(かぼちゃ、筍、鯛、柚子、貝、柿など)

●伝統的な模様・柄(菱、青海波、千鳥、扇、小槌、亀甲、結び目、羽子板など)

●十二支

●七福神

●霊獣など(鬼、鳳凰、龍など)

●その他(独楽、家、お重、文字、ハート、富士山、琵琶、パイプ型、月など)

 

もっと変わったデザインなら、平安時代に公家の女性が外出用の笠として利用した市女笠のモチーフなど本当にバラエティー豊か!

見ているだけでもワクワクするかわいらしい香合に、つい夢中になってしまいますね!

良かったら画像検索してみてくださいね➡コチラ

 

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