2022.05.24

【日本画買取】高く売るコツ&おすすめ買取業者をご紹介!

日本の伝統絵画である「日本画」。

日本独自の画風や技法で描いた日本画は、日本国内だけではなく世界中にコレクターが存在し、高価買取が期待できるジャンルです。

 

この記事では、

  • 日本画の特徴
  • 有名作家
  • 日本画を売る時のポイント
  • 買取業者の選び方

などをご紹介します。お持ちの作品を売る時の参考にしてみてください。

日本画について

「日本画」とは、古来から伝えられた伝統絵画の総称です。明治の文明開化で西洋の「油彩画・西洋画」が伝わり、それに対し日本在来の絵画を区別するようになり、「日本画」という言葉が使われるようになりました。

日本画の特徴

アメリカの美術研究家フェノロサが1882年に講演で使った、Japanese painting の翻訳が「日本画」という言葉の初出です。

この講演でフェノロサは、日本画の特徴を以下のように挙げ、優れていると評価しました。

  1. 写真のような写実を追わない。
  2. 陰影が無い。
  3. 鉤勒(こうろく、輪郭線)がある。
  4. 色調が濃厚でない。
  5. 表現が簡潔である。

 

陰影をくっきりと写実的に表現する西洋画に比べると、色調や陰影のコントラストが薄く、表現が簡素的なところが日本画の魅力なのでしょう。

 

日本画は千数百年以上続いている絵画様式が基本となっており、その画材となるものも伝統的な素材です。

日本画に使用される画材

日本画は以下のような画材によって描かれています。

【基底材】

絹・紙(和紙)・木・漆喰など

 

【絵の具】

墨・岩絵具・胡粉・染料などの天然絵具。最近では人工的に作られた新岩絵具・合成岩絵具なども使われます。

 

【接着剤】

膠(獣類や魚の骨・皮などのタンパク質を煮て取り出したゼラチン):日本画に使用される絵の具は、そのもの自体に接着力がないためこの膠を使用します。

 

【筆】

削用(さくよう)・即妙・長流など、穂先には獣毛が多く使われています。刷毛が利用されることもあります。

 

【その他】

金箔・銀箔などの金属材料は装飾に用いられます。

 

近年の日本画は、伝統に基づく技法、価値観や美意識の変化、多彩な表現方法によって西洋画との境界が付けにくくなっています。

日本画の有名画家一覧

池上秀畝(1877~1944)鏑木清方(1878~1972)野口小蘋(1847~1917)
伊藤若冲(1716~1800)川合玉堂(1873〜1957)橋本関雪(1883〜1945)
伊東深水(1898〜1972)川端龍子(1885~1966)東山魁夷(1908〜1999)
岩沢重夫 (1927〜2009)木村武山(1876~1942)菱田春草(1987〜1911)
上村松園(1875〜1949)下村観山(1873~1930)平山邦夫(1930〜2009)
奥村土牛(1889〜1990)千住博 (1958〜)平山邦夫(1930〜2009)
片岡球子(1905〜2008)竹内栖鳳(1864〜1942)福王寺法林(1920-2012)
片山谷(1760〜1801)田中一村(1980〜1977)前田青邨(1885〜1977)
狩野探信(1785〜1836)堂本印象(1891〜1975)棟方志功(1903〜1975)
加山又造(1927〜2004)中島千波(1945〜)横山大観(1868〜1958)

日本画家による買取事情

数多くの日本画がある中、有名画家の作品は高価買取の対象であり、ビックリするほどの価格で買取されることもあります。

 

しかし、日本画家は数多く存在しますので、「高値が付く歴史的画家」と「買取価値の付かない無名の画家」に二分されるだけではありません。

 

その中間に存在している日本画家も数多く存在し、数十万円の買取価値がつくケースも珍しくありません。一般では聞いたことのないような作家であっても、その界隈では非常に有名で、高値のつく作品だったというケースも多くあります。

自宅に昔からある日本画で、「無名時代からのファンで所有していた作品」「展示会で気に入って購入した作品」などが数十万単位の買取価格になる事もあります。気になる日本画をお持ちの場合は、買取査定に出されることをおすすめします。

日本画の高価買取ポイント

日本画を売るときに高価買取が期待できるポイントについてご紹介します。お持ちの日本画を査定に出すときの参考にしてみてください。

有名作家の作品

前述したとおり、日本画の査定では「誰が描いた作品か」が、重要なポイントとなります。有名作家の作品は、高額買取が期待できます。鑑定書や付属品がある場合は、さらに評価がアップするので大切に保存しておきましょう。

付属品の有無

共箱・鑑定書・保証書などの付属品は、作品の真贋・来歴について書かれているため、査

定額に大きく影響します。

また、購入時の箱・額装・作品を入れていた布袋なども査定ポイントが上がる可能性があります。大切に保存しておきましょう。

 

額装の日本画には「共シール」が重要なポイントとなります。

共シールとは、「その作家が制作したという証」のようなもので、作品の裏とその作品が入っている額の裏に同じものが添付してあります。

 

作品画面への落款、もしくは、落款+サインと、「共シール」の内容が揃っていることで、本物と判断されます。

作品の状態

作品の保存状態も、買取価格を決める際に重要なポイントとなります。

有名作家の作品や価値のある作品でも、キズ・汚れ・破れなどがある作品は、買取価格が下がる可能性があります。

 

日本画に用いられる画材は非常に繊細ですし、日本画はその淡い色合いから紫外線による退色やシミが目立つこともあります。保存状態には気をつけましょう。

保存方法

保存する際には高温多湿を避け、紫外線の影響を受けない場所を選んでください。箱に収納してある場合は、縦置きに保管します。平積みにして重ねて保管すると、その重さで作品の変形につながることがあります。

 

さらに、箱に保存している場合は、3ヶ月に一度は風通しのために箱から出して陰干しすることをおすすめします。

希少価値

有名作家の作品は高価買取の対象ではありますが、作品の内容によって買取価格に差が出ます。

版画作品では、その版画の技法が高く印刷枚数が少ない程、希少価値が上がり買取価格も高くなる可能性があります。

 

一概にはいえませんが、サイズが大きな作品も高価買取の可能性が高いです。一枚描き上げるために多大な労力を費やすことになり、大型作品を手掛けること自体が珍しい日本画家であれば、それだけで希少価値がつく場合もあります。

買取業者の選び方

日本画は日本国内だけではなく海外からも人気があるため、高価買取も実現しやすいジャンルです。

 

日本画の売却方法や買取業者も数多くあり、査定額に大きく差が出てきます。

買取で損をしないために買取業者の選び方についてご紹介します。

骨董品専門の買取業者へ依頼する

ネットオークションやフリマアプリなどは、ご自身で簡単に売却できるため人気があります。しかし、価値ある品を低価格で売却してしまったり、個人取引であるがゆえに万が一トラブルになってしまった場合には、その対応も自分で行わなくてはなりません。

 

総合リサイクルショップなど幅広い品物を扱っている店舗は、遺品整理などでまとめて買取をしてもらいたい場合にはメリットになるでしょう。しかし、そのような店舗では、日本画の価値をしっかりと査定してもらうことは難しいです。

 

高価買取を目指すのであれば、骨董品専門の買取業者に依頼することをおすすめします。その際には、次のことに注意をして選んでみてください。

出張買取してくれる業者

日本画は繊細な品物です。持ち込みや宅配の買取では、梱包・配送の途中で作品に破損の恐れがあります。希少な品にダメージを与えてしまっては作品の価値が下がってしまいます。

 

出張査定であれば、自宅で査定・買取をしてもらえるので安心です。

高価買取が可能な買取業者

品物をしっかりと査定してくれるのはもちろんですが、業者によって買取金額は異なります。販売ルートを多く持っている買取業者は高価買取をしてもらえる可能性が高くなります。

 

骨董買取ラボなら、しっかりとした鑑定士が多数在籍しており、最短即日訪問が可能です。買取方法は、作業後に基本即日現金買取をしているので安心です。

 

なお、インターネットでの販売・コレクター様へのご紹介・全国の美術品交換会・催事の出店・海外バイヤーとの繋がりなど幅広い販売ルートを持っています。

さらに自社オークション運営も行っているため、他社より高く買取することが可能です。

まとめ

日本画は国内外で人気があり高価買取が期待できるジャンルです。

 

買取ポイントを参考に、お持ちの日本画をチェックしてみてください。

作家名が不明であったり汚れやキズがあったとしても、処分される前には一度査定に出してみてください。思わぬ価格が付くかもしれません。

 

その際には、買取業者の選び方も参考にしてみてくださいね。