2023.07.17
宝石珊瑚について|知るとおもしろい珊瑚の世界
珊瑚は美しいですよね。宝石としても扱われていますが「宝石になる珊瑚」とそうでない珊瑚があるのはご存知ですか?
今回は宝石珊瑚について解説します。
1.珊瑚は動物!
珊瑚を海の植物と思っていませんか?
答えはNO!実は珊瑚は植物ではなく、クラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物(しほうどうぶつ)と呼ばれるれっきとした動物なのです。
※刺胞動物: 触れると極細の毒のある針を出す、脊椎がないぐにゃぐにゃした動物
意外ですよね!
珊瑚の体は「花虫」という小さな個体がたくさん集まり作られています。
なんと花虫は触手に囲まれた口でエサを食べて排泄し、さらに産卵まで行うすごい機能を持っています。
珊瑚は大きな塊状やテーブル状・枝状に育っていき、それがミルフィーユのように積み重なるとやがて珊瑚礁になるのです。
そんな珊瑚のおもしろい生態や産地を見ていきましょう。
珊瑚の生態
珊瑚は2種類に分けられます。
- ●造礁珊瑚…群生し珊瑚礁を作る
- ●非造礁珊瑚…単体で生息し宝石にも使う特別なもの
代表的な造礁珊瑚といえば沖縄県石垣島が有名。熱帯魚たちの住みかとして美しい海の景色を見せてくれますよね。
珊瑚の多くが深い海の底で水の流れに身を任せながら、ゆっくりと育ちます。 主成分は真珠の外側と同じ炭酸カルシウム。
宝石の材料になる骨軸(こつじく)の成長スピードは1年間で0.2mm、加工できる大きさになるまで(サイズにこだわると)数百年もかかるのだとか。珊瑚は大器晩成型なのですね(^^)
※骨軸:海底の岩などに張りつくときの支柱になる、宝石珊瑚の内骨格
珊瑚の体内は褐虫藻 (植物プランクトン)でいっぱい。 お互い助け合いながら暮らしています。
しかし地球温暖化が原因で「海水温の上昇」「海洋汚染」が進むと、珊瑚の体内から褐虫藻が出て行ってしまいます。そうなると珊瑚はうまく栄養を取り込めず生きていけません。そうして育つことがでっきなかった珊瑚の色が白く抜ける様子から、珊瑚の白化現象として環境問題になっています。
私たちの目を楽しませてくれている珊瑚を、私たち人間が苦しめてしまっている現実がとても悲しいですね。
産地
宝石になる珊瑚は「八方珊瑚(はっぽうさんご)」と呼ばれ、主に次の産地で生産されています。
- ●ハワイ・ミッドウェー島沖
- ●台湾、日本の沖合い
- ●地中海
世界に約800種類いる珊瑚のうち、約200種類を沖縄で見ることができます。 身近な日本国内で鑑賞できるのは嬉しいですね!
ずっと昔は、珊瑚の産地は地中海でシルクロードを渡って中国から日本へ入ってきたのだとか。
奈良時代の書物にはすでに赤珊瑚についての記述があるので、その歴史は古いようです。
2.宝石になる珊瑚
さきほど「八方珊瑚」が宝石になると書きましたが、具体的には八方珊瑚の中でも次の種類を指します。
- ●ベニ珊瑚
- ●シロ珊瑚
- ●モモイロ珊瑚
- ●アカ珊瑚
これらは貴重珊瑚とも言われていて、ほかの珊瑚とは格が違います。
本来、珊瑚には色が付いていません。 ピンクや赤色の珊瑚には、タンパク質に含まれるカロチノイドという鉄分や色素が含まれているため色鮮やかなのです。
最初からカラフルではないのが驚きですね!
このにも、次のような宝石珊瑚があります。
- ●キンヤギ:金色
- ●トクサヤギ:白色(別名 竹珊瑚)
- ●イソバナ:ピンクとオレンジを合わせたような色。ビーズやアクセサリーに使われる。
- ●ブラックコーラル:真っ黒。
3.珊瑚の査定ポイント
珊瑚の査定ポイントは
- ●傷の有無
- ●形
- ●大きさ
- ●色
などです。
海の生物ですから自然にできたヒビや穴などがありますが、「見た目が悪いから」と補修してしまうと価値は下がってしまいます。
もちろん傷がなく、見た目もきれいな珊瑚は高値で取引きされやすいです。
形
珊瑚の形で最も良いとされているのは真円の丸株型。
次にドーム型のオーバル型カボションカットです。
ある程度の品質であれば、大きければ大きいほどその価値は高くなります。
色
珊瑚の査定で重要視されるポイントは「色」。
ランクが高い順に並べると次の通りです。
- 赤珊瑚
- 桃色珊瑚
- 白珊瑚
- 黒珊瑚
赤いほど高価とされ、赤みが薄くなりオレンジがかるにつれて価値が下がります。
一番ランクが高い赤珊瑚の中でも最も良いとされているのは、血のように赤い「血赤珊瑚(ちあかさんご)」。
色ムラや筋のような文様もなく、鮮血のような深味ととろみのある美しい赤色が人を惹きつけます。
オックスブラッドとも呼ばれ、世界中でも人気の高い珊瑚です。
特に中国や台湾において赤は縁起の良い色とされており、お金持ちを中心に熱望されています。
しかし環境問題などの影響で、赤珊瑚はだんだん採るのが難しくなっており、希少価値が高くなってきています。
相場価格は次の通りです。(※買取業者によって値段は前後します)
血赤珊瑚
【血赤珊瑚の買取相場】
- 8mm:2万円
- 10mm:3万~3万5000円
- 12mm:7万~10万円
- 15mm:22万~35万円
- 18mm:50万円
- 20mm:70万~100万円程度
【上質な赤珊瑚の買取相場】
- 8mm:5000~1万円
- 10mm:13000~2万円
- 12mm:3万5000~7万円
- 15mm:10万~20万円
- 18mm:30万~40万円
- 20mm:45万~70万円
ただし、赤く見せようと加工処理したものもあるので要注意です。もちろん総天然の赤珊瑚より価値は下がります。
桃色珊瑚は通常、赤珊瑚の1/2以下で査定されます。
色ムラのないものは高価買取額になることもありますが、一般的に13mm程度で18.000~2万円ほどです。
桜珊瑚の大玉・高品質なものでネックレスの場合、10万~30万円の値がつく場合も。 次の意味や効果があるとされています。
- 運気の流れを良くする
- ポジティブになる
- 人間関係の良好化
- 魅力を高める
- 恋愛を進展させる
白珊瑚は4cm程度の帯留めの場合、約5.000〜1万円ほど。
白珊瑚は限られた地域でしか採れず、価値の高さに定評があります。
めったにありませんが、象牙色や色ムラがなく濃いものはさらに希少価値が高いとされています。
白珊瑚は
- 生命力アップや心にゆとりをもたらす
として有名なのだとか。安産祈願や婚活中の女性へのプレゼントに選ばれるようです。
黒珊瑚は10mm粒で数百円前後が買取相場。
アクセサリーに加工されることが多く、状態が良ければ5.000円〜数万円で買取ってもらえることもあります。
黒珊瑚は磨けば輝き、モードな雰囲気を演出したいときにオススメのようです。 珊瑚は天然石と比べて軽いため着け心地もラクですね(^^)
また黒珊瑚は、次のような意味や効果があるとされています。
- 金運
- 旅行のお守り
- 不老長寿
- 開運
- 悪いものや危険から身を守る
- 癒し
- クリエイティブな力アップ
色によって価値や込められた意味に大きな違いがあるのも面白いですね!
弱点
珊瑚は有機質ですので次のことが苦手です。
- 熱
- 直射日光(紫外線)
- 汗
- 酸
- 他の宝石と触れ合わせる
水辺にいくときやスポーツ・料理・掃除などの際は外しておくのがベターでしょう。
衣類の上から身に着けると安心ですね。 着用後は柔らかい布で優しく拭いておくと長持ちしやすくなります。
大事な珊瑚のアクセサリー、ずっと良い状態で使っていたいですよね!
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